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VPS v2 のユーザーアカウント管理

注意: このページは、レンタルサーバー SPEEDEX VPS v2 の技術サポートです。
2009年6月現在、VPS v2 の新規オーダーを受けしておりますが、 VPS v3 の採用をお勧めします。
現在提供中のサービスについては SPEEDEX のメニューページを参照ください。
SPEEDEX VPS v1 サーバーご利用の場合は v1 サーバーサポートページを参照ください。
SPEEDEX VPS v3 サーバーご利用の場合は v3 サーバーサポートページを参照ください。
SPEEDEX OneDom サーバーご利用の場合は OneDom サーバーサポートページを参照ください。

VPS v2 のユーザーアカウントに shell、email、Web コンテンツのための FTP のアクセス権限を与えることができます。ユーザーアカウントを適切に設計し管理するのはサーバー管理の重要な一分野です。

新規ユーザーの作成

新規ユーザーの作成はユーザー情報を含むファイルを手動で編集することでも可能ですが、作業を簡単に完璧に行うには、以下のインタラクティブな二つのコマンドのどちらかを使ってください。ユーザーアカウントの作成や編集を行う場合は root 権限で行ってください

adduser

adduser コマンドは、ユーザーアカウント作成のための UNIX 標準コマンドです。しかし、初めてこのコマンドを使う場合はまごつくかもしれません。adduser の詳しい情報は UNIX のマニュアルをご覧下さい。

vadduser

vadduser は VPS v2 上でのユーザーアカウント作成をより簡単に行うために作ったコマンドです。従来の VPS v2 でこのコマンドを使ったことがあれば、基本的な構造に変更はないのですぐにお使いいただけます。それ以外の方もこのサーポートページの説明に従えば簡単にお使いいただけます。

vadduser コマンドの実行は VPS v2 に root でアクセスし、コマンドプロンプトで vadduser と打ち込みます。必要事項の入力を求める画面が表示されます。詳しくは、ユーザーのパーミッション をお読み下さい。

ユーザーアカウントの編集

vedituser が VPS v2 上でのユーザーアカウント編集用に作られたコマンドです。このコマンドでもパーミッションやコータを含めユーザー情報の変更入力を求める画面が表示されますのでそれに従ってください。

その他にも、使い慣れていただきたいツールがいくつかあります。そうしたツールに付いてより詳しくは、UNIX のマニュアルや、対応する man page をお読み下さい。

  • pw - pw コマンドはユーザー情報を編集する多くの機能を持っています。

  • quota - ユーザーのディスク使用状態を表示します。

  • edquota - コータ(ディスク容量制限とファイル数制限)設定の編集

  • passwd - ユーザーのパスワードの変更

ユーザーアカウント情報はコンパイルされたデータベースも含め、いくつかのファイルに分かれて保存されています。そのため、ファイルを直接編集するのではなく上記ツールを使って編集を行ってください。

注意: passwd コマンドを使う場合は、以下の例のようにユーザーを特定してください。



# passwd user1

    

ユーザーアカウントの削除

ユーザーアカウントが不要になった場合、rmuser コマンドでユーザーアカウントを削除できます。このコマンドには、ユーザーのホームディレクトリーを残すか削除するかのオプションがあります。一時的にユーザー権限を停止する場合は、このコマンドを使わないことをお勧めします。そうした場合は、パスワードを変更するか、権限を停止した方が良いでしょう。(shell 場合は、 pw コマンドを使う。その他の場合は、/etc/group ファイルを編集する)

注意: 従来の VPS v2 の vrmuser コマンドは VPS v2 では使えません。

ユーザー情報ファイル

ユーザー情報ファイルは、VPS v2 の様々なファイルに保存されています。先ず、/etc/passwd がユーザー名と共にいくつかのユーザーアカウント情報を保存しています。以下は test ユーザーの例です。

test:*:1001:1001:Test User Account:/home/test:/usr/local/bin/tcsh

一行に一ユーザーアカウント情報を保存し、各行はコロン (:) によって区切られた 7 項目の要素を含んでいます。最初の項目はユーザー名です。次のアスタリスク (*) はパスワードの代わりです。セキュリティを高めるため、パスワードは実際は /etc/passwd には保存されません。そのためアスタリスクが表示されます。続けて二つの数字があります。これは User ID 番号と Group ID 番号です。この番号を使ってシステムはユーザーのファイルへのアクセス権と所有権を追跡します。その後に記載されているのはユーザーの本名あるいはユーザーに付いての記述です。そして、ホームディレクトリー、最後が使用 shell です。

ユーザーのパスワードは ~/etc/master.passwd ファイルに保存されています。このファイルの構造は passwd とほぼ同じですが、システムが使う項目も含まれています。

passwd ファイルと master.passwd ファイルはそれぞれデータベースファイル pwd.dbspwd.db と同一の内容を保存しています。これらのデータベースファイルは多くのプログラムによってユーザーを認証のために使われます。

その他に、/etc/group ファイルと /user.quota ファイルにもユーザー情報が保存されています。

vlistuser

VPS v2 管理者向けに、ディスク容量割り当て(コータ)情報を含んだユーザーの一覧表示ができる特別なツールがあります。vlistuser コマンドはすべてのユーザーアカウントを一覧表示します。(System ユーザー は除きます)以下は、vlistuser コマンドの出力サンプルです。

UserName  FullName                        Home Directory            Quotas

--------  ------------------------------- ------------------------- ------------

admin     Administrative User             /home/admin               0/0k

nobody    Unprivileged user               /nonexistent              0/0k

test      toast                           /home/testboy             0/0k

--------------------------------------------------------------------------------

                                                            Totals: 0/0k
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