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移行作業:メールデータのコピー
VPSからクラウドS.Panelプランに移行する場合、メールデータの手動でのコピー作業が必要になるのが一般です。
ユーザーがDNS切り替え前に最後にメールを閲覧してから、DNS切り替えまでの間に到着したメールは、手動でのコピー作業をしないと、ユーザーが閲覧することができません。
また、意図的にサーバーにメールデータが残されている場合も、手動でのコピー作業が必要になります。
S.Panelプランでのメール保存は、Mildirタイプです。
そのため、VPSでのメール保存がmailboxの場合と、Mildirの場合とでは作業手順が大きく異なります。以下では、そのそれぞれのケースについて説明しています。
VPS のコントロールパネルの「サービス管理」に「dovecot」が表示されている場合は、 Mildir を使っていますので、「Mildir を使っている場合」を参照してください。「dovecot」が表示されていない場合は、 mailbox を使っていますので、「mailbox を使っている場合」を参照してください。
Mildirを使っている場合
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VPSサーバーにログインし、コントロールパネルの「サービス管理」から以下のサービスを停止します。
dovecot、sendmail -
S.Panelサーバーにログインし、コントロールパネルの「サービス管理」から以下のサービスを停止します。
dovecot、sendmail -
VPSサーバーのメールデータをS.Panelサーバーにコピーします。
コピー元データは、VPSサーバー内でのユーザー名を仮に【USERNAME】とした場合、/home/USERNAME/Mildir以下のすべてのファイルです。
コピー先はS.Panelサーバーの、/home/USERNAME/Mildirです。
コピー手段はscpコマンドやコントロールパネルのファイル機能等、最も使い慣れた方法を利用してください。 -
コピーが完了したらVPSサーバーにログインし、コントロールパネルの「サービス管理」から以下のサービスを起動します。
dovecot、sendmail -
S.Panel サーバーにログインし、コントロールパネルの「サービス管理」から以下のサービスを起動します。
dovecot、sendmail
mailboxを使っている場合
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VPS サーバーにログインしコントロールパネルで「サービス管理」から以下のサービスを停止します。
imap、imaps、pop3、pop3s、sendmail -
S.Panel サーバーにログインしコントロールパネルで「サービス管理」から以下のサービスを停止します。
dovecot、sendmail -
VPSサーバーのメールデータをS.Panelサーバーにコピーします。
コピー元データは、VPS サーバー内でのユーザー名を仮に【USERNAME】とした場合、/var/mail/USERNAME (FreeBSD)、/var/spool/mail/USERNAME (FreeBSD) です。
コピー先はこのあとの変換作業のため、一旦S.Panelサーバーの、/tmp/とします。
コピー手段は scp コマンドやコントロールパネルのファイル機能等、最も使い慣れた方法を使ってください。以下は、shell を使って FreeBSD のすべてのメールデータを一括してコピーする例です。
【S.PANEL.SERVERNAME】は、S.Panelサーバーのホスト名あるいはIPアドレスに置き換えて実行します。# cd /var # tar cf mail.tar ./mail # gzip mail.tar # scp mail.tar.gz root@S.PANEL.SERVERNAME:/tmp root のパスワード入力
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S.Panelサーバーにコピーされたmailbox書式のデータをMildir形式に変換するコマンドが、 /usr/local/bin/perfect_maildir.pl です。
例えば、【USERNAME】のmailboxが /tmpにコピーされている場合、以下のコマンドでメールデータを変換できます。# cd /tmp # /usr/local/bin/perfect_maildir.pl /home/USERNAME/Maildir/ < ./USERNAME
一括してコピーしたメールデータをすべて変換する場合は、 /usr/local/sbin/migrate-maildir.sh コマンドが利用できます。
以下は、 /tmp に一括してコピーされたデータを変換する例です。この例を実行する場合は、 /usr/local/bin/perfect_maildir.pl と /usr/local/sbin/migrate-maildir.sh のソースを解読し、実行環境をマッチしていることを確認の上、自己責任で実行してください。# cd /tmp # tar xzvf mail.tar.gz # /usr/local/sbin/migrate-maildir.sh
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VPS サーバーにログインし、コントロールパネルの「サービス管理」から以下のサービスを起動します。
imap、imaps、pop3、pop3s、sendmail※すでにすべてのユーザーの移動が完了している場合は起動の必要はありません。 -
S.Panelサーバーにログインし、コントロールパネルの「サービス管理」から以下のサービスを起動します。
dovecot、sendmail