取得済みのサーバー証明書を別のサーバーで使う
本ページは 2008-04-01 更新されました
セキュリティで保護された Web サイトを、あるサーバーからほかのサーバーへ移動する場合に、サーバー証明書が新しいサーバーでも機能するようにするための、方法と考え方について説明します。
オペレーティングシステムの変更
サーバー証明書は、オペレーティングシステムや Web サーバーのソフトウェアによって動作が異なります。
このため、IIS Web server を実行している Windows2000 サーバー用に生成された証明書は、Apache を実行している UNIX サーバーでは動作しません。
同様に、Netscape Web Server を実行している UNIX サーバーでは、Apache を実行している UNIX サーバーで生成された証明書を使用することはできません。
vps サーバーはすべて UNIX プラットフォーム上で Apache のバリアントを実行します。
ある vps サーバーからほかの vps サーバーに移動する場合、通常、証明書は正常に機能します。
現在の証明書が新しいサーバーと互換性がない場合、新しいオペレーティングシステムと Web サーバー用に証明書を取得する必要があります。
ほとんどの証明書発行団体では、新規に証明書を取得する場合よりも安い価格で移行時の証明書を発行しています。
証明書を vps サーバーに移行するときは、SSL、openssl、ModSSL
(これらはすべて同じものですが、署名機関が異なると呼び名が少し異なることがあります)
を使用する Apache 用の証明書を取得してください。
証明書発行団体は、移行時の証明書のインストール手順を用意しています。
証明書の新しいサーバーへの移動
セキュリティで保護された Web サイトの現在の証明書が、移動先のサーバーと互換性がある場合、新規に証明書を取得する必要はありません。
お使いの証明書を新しいサーバーに移動し、正しく動作することを確認するだけです。
-
SSH
で vps サーバーv2 にアクセスし su
で root になり、以下を実行します。
# mkdir /usr/local/certs
# cd /usr/local/certs
-
SFTP あるいはその他の方法で、証明書とプライベートキーを新しいサーバーにコピーします。
証明書とプライベートキーの両方を vps サーバー の /usr/local/certs/ ディレクトリに保存します。
証明書は ssl.cert というファイル名で、プライベートキーは ssl.pk ファイル名でなければなりません。
SFTP を使用する場合、ファイルは ASCII モードでアップロードしてください。
プライベートキーが暗号化解除されていることを確認する
プライベートキーファイルを開くと、暗号化解除されているかどうか確認できます。
プライベートキーが暗号化解除されていない場合、プライベートキーの最初の数行に以下のような記述があります。
Proc-Type: 4,ENCRYPTED
DEK-Info: DES-EDE3-CBC,BCC23A5E16582F3D
プライベートキーの最初の数行に、それらの記述がある場合、SSH
で vps サーバーv2 にアクセスし su
で root になり、以下を実行し、暗号化を解除してください。
# cd /usr/local/certs
# openssl rsa -in ssl.pk -out ssl.pk
-
プライベートキーとサーバー証明書を含んだ PEM ファイルを作成します。
以下のコマンドを実行してください。
# cd /usr/local/certs
# cp ssl.pk YOUR-DOMAIN.NAME.pem
# cat ssl.cert >> YOUR-DOMAIN.NAME.pem
-
/www/conf/httpd.conf ファイルに以下行を追加し、PEM ファイルの位置を指定します。
SSLCertificateFile /usr/local/certs/MY-DOMAIN.NAME.pem
-
/www/conf/httpd.conf ファイルの編集が終わったらに restart_apache
コマンドを実行し、変更を反映させてください。
E-Mail で SSL を使う場合は、POP と IMAP がファイルを認識できるように、以下のコマンドで link を作成してください。
# ln /usr/local/certs/YOUR-DOMAIN.NAME.pem /usr/local/certs/imapd.pem
# ln /usr/local/certs/YOUR-DOMAIN.NAME.pem /usr/local/certs/ipop3d.pem
これで、Emailを SSL で使うことができます。
エラーになる場合は、トラブルシューティングページや、サーバー証明書発行団体のサポートページを参照してください。
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