Virtusertable
--- イーメールのドメイン名対応設定 ---
本ページは 2009-04-30 更新されました
virtusertable ユーティリティを使えば、着信 イーメールをドメイン名に対応させて保存できます。
ユーザーアカウントはどのドメイン名とも直接は関係がないので、ドメイン名での判別を行うには virtusertable を使います。
virtusertable は、例えば、webmaster@mydomain.name と webmaster@subhost.name を VPS 上のそれぞれ異なるユーザーに対応させます。
コントロールパネル CPX をご利用の場合は、virtusertable に対する処理はコントロールパネル経由で行われます。
virtusertable 直接を編集する場合は十分な理解が必要です。
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Virtusertable の設定
初めて Virtusertable 設定を行う場合は、/etc/mail/virtusertable ファイルを作成してください。
このファイルはテキストファイルです。
(virtusertable.sample という名前のサンプルが /etc/mail/ ディレクトリにあります)
既に、/etc/mail/virtusertable がある場合はそれを編集します。
virtusertable の指定は一行に一件の単位で行います。当初の受信アドレスを左側に、一個以上の半角スペース又はタブを挟んで、右側に最終受け取りアドレスを指定します。
当初の受信アドレスとは受信メールの宛先です。
Virtusertable では、ここにアカウント名も含んだ完璧なアドレス (username@domain.name) を指定することもできますし、キャッチオールのためにドメイン (@domain.name) だけを指定することもできます。
同一のドメイン名で複数の virtusertable 指定をする場合は、キャッチオールは同一ドメイン名指定の一番最後に記載してください。
最終受け取りアドレスはローカルユーザー、エイリアス、外部メールアドレスを指定できます。
最終受け取りアドレスに %1 を使えば、キャッチオールでありながら、当初の受信アドレスに含まれるアカウント名を生かせます。
/etc/mail/virtusertable を編集したら、sendmail が変更を認識できるように、必ずその結果をデータベースファイル
/etc/mail/virtusertable.db に反映させる必要があります。
以下のコマンドで /etc/mail/virtusertable.db ファイルに変更を反映できます。root で実行してください。
# makemap hash /etc/mail/virtusertable < /etc/mail/virtusertable
Virtusertable 登録事例
以下は、floyd@super-host.com へのメールを floydr ユーザーのメールボックスに保存する例です。
floyd@super-host.com floydr
以下は、john@super-host.com へのメールを外部のメールアドレス jfranklin@my-isp.com へ転送する例です。
john@super-host.com jfranklin@my-isp.com
上記以外の全ての super-host.com ドメインへのメールを floydr ユーザーのメールボックスに保存する例です。
@super-host.com floydr
以下の例では、funsites.com ドメインへのメールをすべて awesome-web.com に転送します。
その場合、メールアドレスに含まれるアカウント名は変更されません。
すなわち、info@funsites.com は info@awesome-web.com に転送され、
webmaster@funsites.com は webmaster@awesome-web.com に転送されます。
@funsites.com %1@awesome-web.com
キャッチオールでスパム対策
多くのスパムは、実在しないメールアドレスや偽装したアドレスから送られてきます。
ご利用のVPSに存在しないアドレスにスパムが届いた場合、何も対策をしていなければ、 ご利用のVPSは送信元に「受信者が存在しない」というエラーメールを返します。
しかし送信元が存在しなかったり、偽装だった場合はエラー通知自身が、エラーになってしまいます。
スパムが多い場合、こうしたやり取りが、サーバーに大きな負荷をかける可能性があります。
キャッチオールを使えばこうした問題に対応できます。
詳しくはcatchall キャッチオールでスパム対策をご参照ください。
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