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自動返信メール

本ページは 2007-07-21 更新されました


会社の情報や提供サービスの情報を、潜在顧客に配布する簡便な方法に、自動返信メール(e-mail autoreply, e-mail autoresponder)があります。自動返信メールはメールエイリアス(E-Mail Alias)を使っています。あるメールアドレスに送信されたメールは自動返信プログラムに転送されます。自動返信メールでは返信内容として FAQ や「提案書」「商品リスト」等どのような文案でも設定する事ができます。

設定権限

ここで説明している自動返信メールは root での設定が必要ですが、以下の説明の通り行えば、自動返信メールの返信内容だけは各メールユーザーが自由に設定できます。

注意: CPX -> 「メール」 -> 「自動返信」から各メールユーザーが自由に自動返信を設定できます。詳しくは自動返信を参照ください。

以下では yourdomain.com というドメインに sales というユーザーがいて sales@yourdomain.com というメールアドレスを使っている。ここに到着したメールに sales-reply@yourdomain.com から自動返信するという仮定で説明します。

自動返信メールの返信内容を準備

この作業は自動返信を利用するメールユーザー (sales@yourdomain.com のユーザー) 権限で実行できます。

  1. 自動返信メールの返信内容を記述したテキストファイルをローカルで作成します。

    以下はオートレスポンダーメッセージ文の例です。

    
    
    Reply-To: sales-reply@yourdomain.com
    
    Subject: Your Information Request
    
    
    
    Thank you for your interest in our company.
    
    We appreciate your consideration and ...
    
    

    日本語の場合は以下のようにしてください。

    
    
    MIME-Version: 1.0
    
    Content-Type: text/plain; charset="iso-2022-jp"
    
    Content-Transfer-Encoding: 7bit
    
    Reply-To: sales-reply@yourdomain.com
    
    Subject: Your Information Request
    
    
    
    メールを頂き有難うございます。
    
    ご質問には24時間以内に担当者からメールでご返事致します。
    
    

    そしてこのファイルは "jis" で保存してください。また、Subject: 行、Reply-To: 行等ヘッダー行に日本語を使う場合は Base64 エンコードしてください。

    Base64エンコードは Perl モジュール Jcode.pm を使って、
    $header = jcode($str)->mime_decode;
    のように作成できますが、メールクライアントを使えば簡単に作成できます。

    Jcode.pm については以下ページをご覧下さい。
    http://openlab.ring.gr.jp/Jcode/index-j.html

    注意:Subject までのメールヘッダー部分とメール本文部分の間には、上記のように、必ず空行を入れてください。


  2. 作成したファイルを文字コード jis で保存します。
  3. 保存したファイルをサーバーにアップロードします。必ず ASCII モードでアップロードします。
    アップロードする場所は自動返信を設定するメールユーザーのホームディレクトリです。
    ファイル名は .autoreply とします。

自動返信メール専用のユーザーとメールアドレスの作成

この作業はユーザー作成権限のあるユーザーが実行します。

自動返信メールは受信したメールアドレスとは別のアドレスから送信される必要があります。そうしないとメールのループが発生してしまう可能性があります。

自動返信メールは受信したメールアドレス (sales@yourdomain.com) とは別のアドレス (sales-reply@yourdomain.com) から送信される必要があります。そうしないとメールのループが発生してしまう可能性があります。

CPX を使って sales-reply@yourdomain.com というメールアドレスを作成します。

設定

この作業は root ユーザー権限で実行します。

  1. /etc/mail/aliases ファイルに以下のような追加を行います。

    
    
    sales: YOU@YOUR.ISP, "|/usr/local/bin/autoreply\
    
     -f sales-reply -m /home/sales/.autoreply -a sales"
    
    

  2. /etc/aliases.db ファイル作成のために、newaliases コマンドを実行します。

    # newaliases

上記の設定を行った場合、sales@yourdomain.com がメールを受信すると、 /home/sales/.autoreply ファイルの内容が自動返信されます。 同時に、sales@yourdomain.com が受信した全てのメールは、YOU@YOUR.ISP にも送信されます。 YOU@YOUR.ISP の記述をしないと、受信したメールは YOU@YOUR.ISP に送られません。

オプション設定

いくつかのオプション設定が可能です

  • -m
    -m に続くディレクトリ名ファイル名は /home/sales/.autoreply 以外にも、自由に設定できます。ファイル指定は、Virtual サーバーのルートディレクトリーからのフルパス指定でなければなりません。
    -m オプションは必ず指定してください。

  • -f
    -m オプションで指定したファイル内で、Reply-To を正しく指定している場合は -f オプションを指定する必要はありません。
    Reply-To を指定していない場合は、自動返信への返信を受け取るユーザーを -f オプションで指定します。そうしないと、「自動返信への返信」への「自動返信」が送信されループになる可能性があります。
    CPX を使っている場合、ここで指定するユーザーは /etc/mail/genericstable に登録されていなければなりません。
    ユーザー名ではなく、メールアドレス (sales-reply@yourdomain.com) を指定することもできます。その場合 \"sales-reply@yourdomain.com\" の形式で記述ください。

  • -a
    -a オプションは必ずしも指定しなくてもかまいません。
    -a オプションが指定された場合、到着メールの To: ヘッダーと Cc: ヘッダーがチェックされます。このアドレスに -a オプションで指定した値が含まれない場合は、「自動返信」は送信されません。
    -a オプションにはユーザー名あるいはメールアドレス (sales@yourdomain.com) が指定できます。メールアドレスを指定する場合 \"sales@yourdomain.com\" の形式で記述ください。

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