virtusertable にはキャッチオール(virtusertable catchall)という設定があります。これは、以下のような設定により、指定ドメインへのすべてのメールを転送するしくみです。
@SUBHOST1-DOMAIN.NAME Error :nouser Unknown user
@SUBHOST2-DOMAIN.NAME subhost2
@SUBHOST3-DOMAIN.NAME subhost3@isp.net
virtusertable で上記のような設定がされていた場合、
- SUBHOST1-DOMAIN.NAME 宛てのすべてのメールはエラーとして処理されます。
- SUBHOST2-DOMAIN.NAME 宛てのすべてのメールはサーバー上のユーザー subhost2 へのメールとして処理されます。
- SUBHOST3-DOMAIN.NAME 宛てのすべてのメールは subhost3@isp.net へ転送されます。
virtusertable は記載行順に処理されますので、実在するアカウントについての記載の後にキャッチオール(virtusertable catchall)が記載され、存在しないメールアドレスの処理手段としてキャッチオールが使われます。
CPX をインストールすると、サーバー上のドメインでキャッチオールが指定されていないものがあった場合、1メールユーザーアカウントに対して、キャッチオールが指定されていないすべてのドメインへの virtusertable 指定が作成されます。以下の例を参照ください。joe , bob, sal というメールユーザーが存在し、キャッチオールが指定されていない SUBHOST1-DOMAIN.NAME, SUBHOST2-DOMAIN.NAME が存在する状態で、CPX をインストールすると、以下のような virtusertable 指定が作成されます。
仮に、30 メールユーザーが存在し、5 ドメインにキャッチオールが指定されていない状態で CPX をインストールすると、(30 + 1) * 5 = 155 の virtusertable 指定が作成されます。
joe@SUBHOST1-DOMAIN.NAME joe
joe@SUBHOST2-DOMAIN.NAME joe
bob@SUBHOST1-DOMAIN.NAME bob
bob@SUBHOST2-DOMAIN.NAME bob
sal@SUBHOST1-DOMAIN.NAME sal
sal@SUBHOST2-DOMAIN.NAME sal
@SUBHOST1-DOMAIN.NAME Error :nouser Unknown user
@SUBHOST2-DOMAIN.NAME Error :nouser Unknown user
既にキャッチオールが指定されているドメインに対しては、新たな virtusertable 指定が作成されることはありません。