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CPX


CPX インストールの注意事項

本ページは 2006-08-15 更新されました

注意: このページは、レンタルサーバー SPEEDEX VPS v2 の技術サポートです。
2009年6月現在、VPS v2 の新規オーダーを受けしておりますが、 VPS v3 の採用をお勧めします。
現在提供中のサービスについては SPEEDEX のメニューページを参照ください。
SPEEDEX VPS v1 サーバーご利用の場合は v1 サーバーサポートページを参照ください。
SPEEDEX VPS v3 サーバーご利用の場合は v3 サーバーサポートページを参照ください。
SPEEDEX OneDom サーバーご利用の場合は OneDom サーバーサポートページを参照ください。

インストールページの注意で記載されているように、CPX はユーザー設定でドメイン、メールに関連した高度な設定を行っています。そのため、既にユーザー設定が行われている状態で CPX をインストールした場合、CPX 対応の正しいユーザー設定が行われない場合があります。CPX は新サーバーや少数の既存ユーザーのサーバーにインストールした場合、正しく機能するよう設計されています。

既にユーザー設定が行われているサーバーに CPX をインストールする場合は、最低限、以下の事項に対する対応を行う必要があります。

  • virtusertable にはキャッチオール(virtusertable catchall)という設定があります。これは、以下のような設定により、指定ドメインへのすべてのメールを転送するしくみです。

    
    
    @SUBHOST1-DOMAIN.NAME Error :nouser Unknown user
    
    @SUBHOST2-DOMAIN.NAME subhost2
    
    @SUBHOST3-DOMAIN.NAME subhost3@isp.net
    
    

    virtusertable で上記のような設定がされていた場合、

    • SUBHOST1-DOMAIN.NAME 宛てのすべてのメールはエラーとして処理されます。
    • SUBHOST2-DOMAIN.NAME 宛てのすべてのメールはサーバー上のユーザー subhost2 へのメールとして処理されます。
    • SUBHOST3-DOMAIN.NAME 宛てのすべてのメールは subhost3@isp.net へ転送されます。

    virtusertable は記載行順に処理されますので、実在するアカウントについての記載の後にキャッチオール(virtusertable catchall)が記載され、存在しないメールアドレスの処理手段としてキャッチオールが使われます。

    CPX をインストールすると、サーバー上のドメインでキャッチオールが指定されていないものがあった場合、1メールユーザーアカウントに対して、キャッチオールが指定されていないすべてのドメインへの virtusertable 指定が作成されます。以下の例を参照ください。joe , bob, sal というメールユーザーが存在し、キャッチオールが指定されていない SUBHOST1-DOMAIN.NAME, SUBHOST2-DOMAIN.NAME が存在する状態で、CPX をインストールすると、以下のような virtusertable 指定が作成されます。
    仮に、30 メールユーザーが存在し、5 ドメインにキャッチオールが指定されていない状態で CPX をインストールすると、(30 + 1) * 5 = 155 の virtusertable 指定が作成されます。

    
    
    joe@SUBHOST1-DOMAIN.NAME   joe
    
    joe@SUBHOST2-DOMAIN.NAME   joe
    
    bob@SUBHOST1-DOMAIN.NAME   bob
    
    bob@SUBHOST2-DOMAIN.NAME   bob
    
    sal@SUBHOST1-DOMAIN.NAME   sal
    
    sal@SUBHOST2-DOMAIN.NAME   sal
    
    @SUBHOST1-DOMAIN.NAME Error :nouser Unknown user
    
    @SUBHOST2-DOMAIN.NAME Error :nouser Unknown user
    
    

    既にキャッチオールが指定されているドメインに対しては、新たな virtusertable 指定が作成されることはありません。

  • /etc/mail/aliases 指定に対応する virtusertable 指定は自動的には作成されません。
    メール転送は最初に virtusertable の指定に従って処理され、その後に aliases の指定に従って処理されます。そのため、キャッチオールが指定されていることによって、aliases の指定が無効になってしまうことがあります。以下の aliases の例を考察ください。

    
    
    friends:   joe,bob,sal
    
    

    この場合、'friends' アカウントに対する virtusertable の指定がないと、キャッチオールを前提とする CPX 環境下では、'friends' へのメールは既にキャッチオールで修理済みとなってしまいます。解決のためには、キャッチオールより上の行で、以下のような virtusertable 指定を行います。

    
    
    friends@SUBHOST1-DOMAIN.NAME    friends
    
    
  • /etc/mail/sendmail.cf あるいは /etc/mail/submit.cf にたいして直接に行った変更は変更はすべて失われます。hostname.name.mc や freebsd.submit.mc 等の .mc ファイルによって再構築されるためです。

既存サーバーに CPX をインストールする前に行うべき事項

上記の理由により、既存サーバーに CPX をインストールする場合、以下事項を行ってください。

  1. 全メールアカウント、aliases 指定について以下のように virtusertable の指定を行います。
    
    
    aaa@SUBHOST1-DOMAIN.NAME    aaa
    
    bbb@SUBHOST2-DOMAIN.NAME    bbb
    
    info@SUBHOST3-DOMAIN.NAME    info3
    
    info@SUBHOST4-DOMAIN.NAME    info4
    
    
  2. 全ドメインについて以下のようにキャッチオールの指定を行います。
    
    
    @SUBHOST1-DOMAIN.NAME Error :nouser Unknown user
    
    @SUBHOST2-DOMAIN.NAME subhost2
    
    @SUBHOST3-DOMAIN.NAME subhost3@isp.net
    
    
SPEEDEX サポートポリシー

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Email: support@speedex.ne.jp


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