カスタマイズとシステムファイル
独自プログラムの追加と削除は VPS v2 の Virtual リンクに影響を与える可能性があります。Virtual リンクが影響された場合、ディスクの使用量が劇的に増える可能性があります。また、サーバーが正しく機能しなくなることもありえます。また、システムファイルの変更はまた、パッチやアップグレードを含むデフォルトの更新に影響を与えます。同様に、デフォルトの更新がカスタムにインストールされたシステムファイルを上書き更新してしまうこともありえます。
こうした問題を未然に防ぐため以下の様な仕組みを用意していますので利用してください。
relink
relink コマンドは VPS v2 の /skel ディレクトリーがら該当システムファイルと同一のシステムファイルを探し、ディスクスペースの消費を抑えるよう設計されています。relink は同一のファイルを探し出し、Virtual リンクを張ることでディスクスペースを使わないようにします。詳細情報は VPS v2 のコマンドプロンプトで man relink コマンドを実行して取得ください。
vunlink
vunlink コマンドは Virtual リンクを解除します。詳細情報は VPS v2 のコマンドプロンプトで vunlink -h コマンドを実行して取得ください。
freeze
ファイルやディレクトリーが relink されないようにしたり、デフォルトの更新によりファイルが書き換えられてしまうことを防ぐためには、freeze を設定してください。freeze コマンドは対象ディレクトリーやファイルに特別なフラッグを加え、relink の影響を受けないようにします。freeze コマンドの使い方は VPS v2 のコマンドプロンプトで freeze --help コマンドを実行して取得ください。
file flag
上記のような変更を行った場合、確認のために ls コマンドの -alo オプションが利用できます。-o オプションは、-l オプションと共に利用した場合、ファイルのフラッグを表示します。以下は /usr/local/sbin/sendmailctl が freeze されている場合と freeze されていない場合です。 frozen と - の違いとなって表示されています。
freeze されている場合
# ls -lao /usr/local/sbin/sendmailctl
-rwxr-xr-x 1 root wheel frozen 13766 Apr 4 11:13 /usr/local/sbin/sendmailctl
freeze されていない場合
# ls -lao /usr/local/sbin/sendmailctl
-rwxr-xr-x 1 root wheel - 13653 Feb 23 2005 /usr/local/sbin/sendmailctl
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