VPS と イーメール
本ページは 2009-04-27 更新されました
VPSのイーメール機能は sendmail プログラムによってサポートされ、他の様々なイーメールツールが拡張機能を提供しています。
sendmail は設定可能で頑強な SMTP サーバーで、VPS上の全ての着信メールと受信メールを処理します。
VPS上のあらゆる User が sendmail を利用してイーメールを送受信できます。
しかし、外部からメールクライアント(Outlook、Eudora等)を利用してイーメールを送受信するためには、
ユーザーは POP または IMAP 権限を持っていなければなりません。
sendmail の設定
VPS上で sendmail プログラムは daemon (常に稼動しているプログラム) で走っています。
sendmail は二つの daemon とSMTP認証の SASL authentication daemon とで走っています。
sendmail の設定変更をした場合は、新しい設定を daemon に反映させるために、sendmail を再起動させる必要があります。
sendmail の再起動は root ユーザーが VPSの shell で以下のコマンドを実行することで実施されます。
# restart_sendmail
/etc/mail ディレクトリーで、以下のコマンドを実行しても、同じ効果が得られます。
# make restart
以下のように、stop と start のオプションを指定することもできます。
# make restart stop
# make restart start
check_sendmail コマンドを使うと、 sendmail の二つの daemon とSMTP認証の SASL daemon の状態を表示します。
そして必要な daemon が走っていない場合は、立ち上げます。
check_sendmail は以下のように実行します。
# check_sendmail
常時、sendmail の daemon の状態をチェックし、問題があれば立ち上げるためには Cron での check_sendmail の利用がお勧めです。
以下のような記述を crontab に追加すれば、30分毎にチェックが行われます。
*/30 * * * * /usr/local/sbin/check_sendmail
ドメイン、エイリアス、フォワード
イーメールが VPSに到着すると、sendmail は到着ドメインをチェックし、それがローカルなドメインかあるいはリレイを認められたドメインかをチェックします。
VPSの /etc/hosts ファイルに登録されたメインのドメインか、あるいは、/etc/mail/local-host-names ファイルに記載されているローカルなドメインと判断されると、sendmail は受信アドレスに付いて何かの指定がされていないか virtusertable、alias を調べます。
もう少し詳しくは、到着イーメールがローカルなドメインのものと判断され virtusertable でチェックされた後は、到着イーメールのドメイン名は sendmail によって無視されるようになります。
今度は、ドメイン名なしのユーザー名が alias でチェックされます。
そして最終的には正しいローカルユーザーのメールボックスに配信されます。
VPSは認められたドメインへのイーメールをリレイするように設定することもできます。
これによって VPSをセカンダリーの mail サーバーとして使うことができます。
/etc/mail/relay-domains ファイルに記載されたドメインへのメールが到着した場合、sendmail はそのメールを指定された宛先のプライマリーの mail サーバーに送ろうとします。
プライマリーサーバーがメールを受取れない場合は、sendmail はこのメールを特別の queue に保存します。
そして、プライマリーサーバーが受取れる状態になった時に送信します。
この機能は、exchange サーバーを利用している企業や、プライマリーの mail サーバーのネットワーク環境が良くない場合などに特に有効です。
メールのフィルタと SPAM の防止
宛先アドレスによるルーティング設定に加えて、sendmail をイーメールの宛先アドレス以外の要素に応じて篩い分けたり、送り先を変更したりするように設定することも可能です。
最も簡単な方法は、設定が簡単なメールのフィルタ add-on の Procmail を使うことです。
M4 macro を使って直接 sendmail にフィルタ機能を設定することもできます。
メールをフィルタする理由はいくつか考えられますが、最も一般的な理由は SPAM (UCE) 防止 のためです。
ウイルスチェック
VPSではデフォルトですべての送受信メールが KavMilter 5.6 によってウイルスチェックされています。
その他のイーメールツール
上記以外にも沢山のイーメールツールが VPS上で利用可能です。
よく使われるものとして、メーリングリストツール、イーメール暗号化ツール、自動応答機能 等があります。
メールクライアント
メール権限のある VPSユーザーは、POP や IMAP が使えるメールクライアントを使って、イーメールの送受信ができます。
メールクライアントの使い方に付いては メールライアントの設定 をお読み下さい。
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